厄年には厄除けの物を贈る、そんな風習が日本にはあります。厄年は平安時代から存在し、古くから根強く伝わっている風習です。
厄年は人生の節目で、災いが起きやすい時期といわれています。特に女性にとって33歳になる年は大厄に当たります。厄を払う方法として古来から「長いもの」「七色のもの」「鱗状に光るもの」を身に着けると良いとされてきました。
厄除けの贈り物はいつ渡すもの?

お客様からよく「厄除けはいつ贈るのがいいの?」とご質問をいただきます。
厄年は年が明けると始まりますので、一般的には1月1日「元日」から2月3日「節分の日」までに渡すのが良いとされています。
また、「本厄」と「前厄」ではいつ贈るのがよいかといったご質問もよくいただきますが、厄の始まりである「前厄」の年に渡すのが最も良いとされます。
もちろん「本厄」「後厄」の年に贈られるのも間違いではありません。しかし、その頃には前厄、もしくは本厄の年がすでに終わってしまっています。
厄年がスタートする前厄の「元日」から「節分」までの間に贈るのがベストです。
厄除けの贈り物といえば真珠のネックレス!

厄除けの贈り物といえば昔は着物の帯でしたが、近年では着物を着る機会があまりない為、「長く」「七色の光」のテリのある真珠のネックレスを贈る方が増えています。ネックレスは「長さ」を表し、真珠は「七色(虹色)」の干渉色を放つので、厄除けの贈り物にぴったりです。
また真珠はご成人・ご結婚のお祝いとしても最適です。真珠のネックレスは女性のお道具箱のひとつです。どんな式事にお呼ばれしても大丈夫な様、準備しておくという意味も込められています。
真珠の次に人気!ダイヤモンドのネックレス

真珠はもう贈ってしまった、もしくは、すでに持っているといった方にはダイヤモンドのネックレスがおすすめです。ダイヤモンドは七色に輝く宝石なので、こちらも厄除けの贈り物に適しています。
またダイヤモンドであれば、一粒ダイヤといったシンプルなものから、お花やクロスなどのモチーフ、イニシャルなどデザインも豊富です。ダイヤモンドはどんなシーンでも使いやすく、気軽に身に着けられます。
真珠やダイヤにこだわらなくてもよい

厄除けの贈り物は真珠やダイヤモンド以外にも、七色の宝石を使ったネックレスもあります。七色にこだわらず、例えば誕生石を使ったネックレスやブレスレットを贈られても大丈夫です。パワーストーンや今人気のゴールドネックレスなどもおすすめです。
人から贈られた厄除けの品を身に着けることにより、厄を遠ざける力があるといわれています。
贈り物は受け取られる方のイメージに合わせて、選ぶことも大切です。贈り物自体がもちろん嬉しいのですが、似合うと思った品を考えて贈ってくれたという気持ちがまた、より一層嬉しいと感じていただけるはずです。
厄年が健やかな年になるよう、願いを込めて厄除けの贈り物を選んでみましょう。