リングはそれぞれ着ける指によって意味があることをご存知でしょうか。実は左右の手の各指によって、一つ一つ違った願いが込められています。装身具の中でも体への密着度が高いリングは、想いを込めやすく、つねに自分の目でその存在を確認することができるため、昔から願い事を託す表微ともなっています。
主に右手は権力を、左手は信頼を表すといわれ、親指から小指までリングを着けることで叶う願いも違うといわれています。ヨーロッパでは昔、指輪は権力者の象徴とされており、両手いっぱいに着ける人もいたそうです。
では早速、着ける指ごとに変わるリングの意味をご紹介していきましょう。
ピンキーリング(小指の指輪)の意味
まずは小指に着ける指輪、ピンキーリングのご紹介です。小指のことを英語でピンキー、リトルフィンガーと言います。ピンキーリングは願い事やチャンスの象徴とされ、お守りとして選ばれることも多いリングです。小指なので気軽にファッションにも取り入れやすく、若い女性に特に人気があります。ピンキーリングは中指や人差し指などの指に着けるリングより、主張が控えめでさりげないので、初めてリングを着ける方にもおすすめです。
左小指のリング…恋人との絆を大切にしたい時。
右小指のリング…表現を豊かにし、魅力をアピールしたい時。
リングフィンガー(薬指の指輪)
リングフィンガーとは薬指のことです。薬指に着けるリングをアニバーサリーリングとも呼び、婚約や結婚をはじめ、様々な記念を象徴するリングです。愛情や創造を意味しているといわれています。
薬指のリングとして有名な結婚指輪や婚約指輪は左手の薬指に着けますが、これは左手のほうが心臓に近く、心臓につながる血管があると信じられていたからだそうです。命に一番近い神聖な指を左手の薬指とし、永遠の愛を誓う結婚を象徴するアイコンとして、この指に結婚指輪をつけるようになったと言われています。
左薬指のリング…愛の進展を助けてくれる。婚約・結婚指輪。
右薬指のリング…精神の安定。
ミドルフィンガーリング(中指の指輪)
中指に着ける指輪をミドルフィンガーリングと言います。中指はインスピレーションや直感をつかさどり、自分をわきまえる礼節の指とも言われています。またミドルフィンガーリングはトラブルの回避や邪気を払うとされ、持ち主の身を守ってくれるそうです。
中指は５本の指の中でも最も長く存在を感じさせるため、ボリュームのあるリングを着けるとよく映えます。大きめの宝石をあしらったリングもバランスよく着けていただけますし、幅感のある透かしのリングだと軽やかでお洒落な印象になります。
左中指のリング…周囲の人と心が通じ、スムーズに分かり合える。
右中指のリング…嫌な出来事から身を守る。トラブル回避。
インデックスリング(人差し指の指輪)
人差し指に着けるリングをインデックスリングと呼び、指針を示してくれるリングと言われています。自分が指し示す未来へ導く力が欲しい時には、人差し指にリングを着けてみてください。また人差し指は、正しいものを判断する正義の指でもあります。その名の通り、人を指す指なので強いリーダーシップを発揮したい時にもおすすめのリングです。
人差し指は他の指より目立ちやすく太さも出やすいため、ボリュームのあるリングやインパクトのある個性的なデザインリングを着けても素敵でしょう。
左人差し指のリング…迷いが消え、積極的になれる。
右人差し指のリング…集中力を高め、仕事や勉強がはかどる。
サムリング(親指の指輪)
親指に着けるリングは権力や権威を象徴します。そのため昔の権力者や指導者は、よくこの指にリングをはめていたそうです。古代ローマ時代には親指に指輪を着けると願いが叶うとも言われていました。信念を貫きたい時やパワフルな行動力をサポートしてくれます。
親指に指輪を着ける人は少数です。だからこそ、他の人とは違う個性や特別感がより一層増します。親指も太い指なので、ボリュームやデザインのあるリングがよく似合いますが、幅や厚みがあると圧迫感を感じやすいため、シンプルで細すぎない指輪だと着けやすく見た目もスッキリします。
左親指のリング…信念を貫きたい時。
右親指のリング…表現を豊かにし魅力をさりげなくアピールしたい時。
リングはファッションの一部でもあり、意味を持つジュエリーとして、人々の願いを受け止め、常に身近に寄り添ってくれる存在です。昨今では様々な願いを込めて複数の指に着けるのも、お洒落を楽しむために、たくさんのリングを重ね着けするのも自由なのですが、それぞれの指の持つ意味や願い、効果を知ることで自分の気持ちに変化をもたらすこともありそうです。どの指にリングを着けるかで、おまじないとしてや自分自身に暗示をかける効果もあるでしょう。心が前向きになれたり、穏やかな気持ちにしてくれるなど、運気を上げるとともに、日常に活力を与えてくれるリングの活用法を見つけるのも楽しいですよね。
指輪を選ぶときはデザインだけでなく、着ける指の意味も注目してみると、身に着けた時の楽しみがより一層増えそうです。是非、指輪選びの際は指の意味も参考にしてみてくださいね。