真珠の長さ アレンジについて

 パールのネックレスには、首周りにぴったり添うものでショートタイプや、頭からサッとかぶれるロングタイプなど、色んな長さの種類があります。チョーカー(40cm)・プリンセス(43cm)・マチネー(60cm)がショートネックレス。オペラ(80cm)・ロープ(120cm)がロングネックレスとして、分類されます。
長さによって、印象や身に着けるのに相応しいシーンも変わってきます。
ショートタイプでしたら若々しい印象に、ロングタイプでしたら、幅広くアレンジが楽しめ、普段のコーディネイトを華やかに彩るアイテムになることでしょう。
 真珠は女性の必需品です、特別な日はもちろん普段使いにも自信と勇気を与えてくれる真珠の装い、パールジュエリーをもっと活用してみませんか。ここでは、長さ別のネックレスの特徴をご紹介致します。

ネックレスの長さ

チョーカー
 長さ約35~40センチくらいで、首にフィットする長さです。犬の首輪のように見えることから、ドックネックとも呼ばれています。首の細さや長さをきれいに見せてくれるのがチョーカーです。フォーマルにもカジュアルにも、どちらにも幅広く使用されています。

プリンセス
 長さ約40~45センチのものをプリンセスといいます。よく店頭でも見かける一般的な長さです。留め具を含めて43センチ位ですが、ネックレスを着けた時にセンターの一番きれいな珠が見えるように、鎖骨に乗るくらいの長さに調節をさせていただきます。
 お首の細い方は2珠から4珠ほど外して調節します。この長さは、フォーマルでもカジュアルにも、幅広くお使い頂ける人気の長さです。結婚式やお葬式にも活躍するのがプリンセスです。この長さが、ご自身には少し短いような気がすると思われる方には、珠足しもご提案させていただきます。

マチネ
 長さ約50センチ~55センチのものをマチネーといいます。マチネーとは、フランス語でミュージカルや演劇などの、昼の公演を意味します。このタイプは昔から、欧米の昼間の社交界でよく用いられていました。センターの珠が胸元付近にまでくる長さのネックレスです。この長さを一本でつけると、物足りなさを感じる場合があります。地金のジュエリーと重ねてレイヤー感をだしてみてはいかがでしょうか。座った時にテーブルに当たらない長さですので、お仕事のシーンにもおすすめです。

オペラ
 長さ約70センチから80センチのものをオペラといいます。オペラは昼間ではなく、夜に催されることが多いです。このことから、欧米の社交界では、夜のパーティーなどに多く使われます。観劇の際、装いに華やかさを添えるのに、少し長さにボリュームのあるこのタイプが用いられたことからオペラと呼ばれるようになりました。センターの珠がみぞおち辺りにくるネックレスです。ワンピースやドレスとの相性がよく、ドレッシーにも、ジャケットに合わせてもカジュアルすぎず、ちょっとおしゃれを楽しみたいシーンには是非おすすめの長さのネックレスです。

ロープ
 長さ約107センチ以上のものをロープといいます。オペラよりさらにボリューム感のあるネックレスです。縦のラインを強調し上半身をスッキリと見せてくれます。二重、三重にしたり、結んでアクセントをつけたり、アレンジも楽しめるのがこの長さのネックレスです。カジュアルからフォーマルまで、どんな装いにも似合います。パール同士でレイヤードするなら、真珠のサイズやデザインに変化をつけると、お洒落感が出て素敵です。
 ロングタイプは悲しみが長引くといわれ、不祝儀の席には好まれません。

アレンジ方法 ~オペラ~ 

《オペラ(90cm)のアレンジ》
 一連で華やかに、二連にして短くシンプルスタイル、さらに二連を隙間を与えて華やかな印象にアレンジできます。さらに、ひねりを与えてボリュームを出し、チョーカーにするとハリウッド女優のようなエレガントかつゴージャスな印象になりますよ♪

アレンジ方法 ~ロング~

《ロング(120cm)のアレンジ》
 二連のアレンジでも、ぴったりと二重に巻いたり、間隔をあけて巻くことでまったく異なる印象にアレンジできます。3連に巻けばさらにゴージャスに‼
 動きを与える技として、二連にした上段の連で輪作り、その輪へ下段の連を上から通すとY型のすっきりした印象に♪

アレンジ方法 ~ロング上級編~


《ロング(120cm)のアレンジ上級編》
 クラスプを外しひねりを加えたり、中央部分でかた結びするアレンジや、三つ編みの要領で編み込んだりすることで、ゴージャスなコーディネートの主役になるボリューム感が出せます。

アレンジの注意点

 さて、上記のようにロングパールネックレスのアレンジをご紹介致しましたが、注意点がございます。
・ナイロンワイヤーで繋がれたパール製品での上記アレンジは避けて下さい。
 (結んだ跡がつきやすく、ネックレスが切れる原因となります)
・真珠同士は同じ硬度なので珠同士が当たってもキズは付きませんが、金具などに当たり続けるとキズがつく場合があります。
 真珠はデリケートなので、お取り扱いには十分お気を付けください。
     

パールの楽しみかた

 たった1本のロングパールネックレスで、上記のような多彩な表情を楽しめます。アレンジを実際にしてみると意外と簡単に出来ます。オフィスでもパーティーでも映える、これからのシーズンににパールを使ったアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。