ウェディングアニバーサリストーン

 生まれた月によって誕生石があるように、結婚の年数によって結婚記念石があります。結婚記念日は婚姻届を提出した日、もしくは結婚式を挙げた日を結婚記念日としている夫婦が多いです。どちらにするかはご夫婦それぞれの考え方のようです。結婚式を祝う風習は諸説ありますが、ドイツで始まったとされ、その後ヨーロッパ全体に広まったそうです。
 また、結婚記念日や結婚何周年を祝う式のことを結婚記念式と言います。大きな節目は銀婚式や金婚式ですが、それぞれ年別に宝石が決まっており、日本で伝えられている結婚記念石は、誕生石なども定めた日本の宝石小売商組合が、歴史や色味などから考えたものです。
 今回は主な結婚記念石をご紹介いたします。

1周年 紙婚式 ピンクトルマリン

 白紙のようなふたりの将来の幸せを願う日とされています。アルバムや手帳などの紙製品を贈ることが習わしですが、宝石での結婚記念石はピンクトルマリンです。
 ピンクトルマリンには「思いやり」「広い心」「思慮深さ」「忍耐」「希望」といった相手を思いやる意味をもった石言葉があります。ピンクトルマリンはその色合いの濃淡によりエネルギーの表情に違いはありますが、濃いものからは躍動するような愛と熱心さが、淡いものからは微笑む様な愛らしさや幸福感が感じられます。持つ人の心に反応し、ポジティブなパワーを与えて前向きな気持ちに変えてくれる効果もあります。一周年を迎える二人にぴったりな宝石です。

5周年 木婚式 シトリン

 5年という節目を迎え、夫婦が一つの木のように安定した関係を築いていることを祝う日とされています。記念石はシトリンです。シトリンの石言葉は「富」「繁栄」「幸運」「成功」です。太陽の光に似た色から「太陽のエネルギー」をもつ石、また、黄金色に輝くその姿を黄金に重ねて、持ち主に豊かな富をもたらす「幸運の石」と言われています。豊かさと繁栄の光が差し込まれ、関わる人々の心をあたたかく豊かに導いたり、家族を更なる繁栄へと引き上げると言われています。そこには満たされた喜びと明日への活気で彩られ、まさに太陽神アポロンのような宝石です。5周年を迎える二人に幸運が訪れるといいですね。

10周年 錫婚式 SWEET10ダイヤモンド

 錫(すず)のように美しさと軟らかさを兼ね備えた夫婦の関係を願う日とされています。10年目の記念石はダイヤモンドです。ダイヤモンドの石言葉は「変わらぬ愛」「純愛」や、その澄んだ美しさから「清浄無垢」「純潔」です。その輝きは更なる多くの光を集め、増幅していく性質も併せ持っています。また、この光は強固な盾となって、あなたやあなたが望むものを守ってもくれることでしょう。生涯守り通したい愛や絆があれば、それらを鋼の如く守り、無傷でいさせてくれるはずです。
 SWEET10(スウィートテン)という言葉を聞いたことはあると思います。最近ではそこまで10石にこだわってお探しの方は少なくなりましたが、10年分の感謝の気持ちをダイヤモンドの「変わらぬ愛」に込めてプレゼントされると素敵ですね。

※株式会社カジタは「スイートテン・ダイヤモンド」(商標登録第5954534号)の正規取扱店となります。

25周年 銀婚式 シルバー

 25年目という結婚生活の一区切りと、夫婦の関係がいぶし銀の美しさを放ってきていることを祝う日とされています。銀婚式にちなみ、記念石はシルバーです。シルバーにも、あまり知られていないのですが「純粋」「曇りのない良心」「若さの主張」などの宝石言葉があります。シルバーの素材でお手ごろなものから高価なものまで幅広くジュエリーはあります。是非お気に入りを見つけてください。

30周年 真珠婚式 真珠

 夫婦が築き上げてきた貴重な30年を、富と健康を表す海の宝石真珠に例えて祝う日とされています。真珠の石言葉は「純粋」「健康」「長寿」「富」です。真珠は清らかで、愛する人を虜にしてしまえる石です。真珠の周りの空気は他とは一変して柔らかく、キラキラとした清らかさで満ちあふれています。母貝で異物から身を守り、内側で宝石を成すことから安産祈願のお守りにされることもあるそうです。真珠のジュエリーは真珠婚のプレゼントにダントツの人気です。年齢を重ねた妻にも似合う、上品なアイテムが豊富です。どれも特別感があるため、結婚30周年を華やかにお祝いしたい人におすすめです。

50周年 金婚式 金

 50年という長い年月を経て、金色の輝きを得た豊かさを祝う日とされています。金の宝石言葉は「太陽」「成功」「確実な助言力」「美徳」「尊敬」です。金婚式にちなんで金のジュエリーを身に着けてみてはいかがでしょうか。ふたりと関わる全ての人達に、愛と感謝をこめて特別な日を過ごしましょう。

 今回は主だった結婚記念石をご紹介いたしました。結婚記念日はご夫婦にとってもご家族にも大切な一日です。その年の記念石を贈りあってお祝いするのも素敵です。毎年でなくても、お気に入りの石の登場する年には結婚記念石で永遠の愛を再確認してみてはいかがでしょう。プレゼントでお悩みでしたらジュエリーという選択肢もあることを旦那様に教えてあげてください。