10月の誕生石オパール。神秘的な輝きを放つオパールという名前は、諸説では古代サンスクリット語の「宝石」＝「UPALA（ウパラ）」が語源とされてます。オーストラリア・メキシコなど産地も様々で、産出される種類も異なります。遊色（ゆうしょく）効果と呼ばれる色彩の変化が特徴です。
今回は、宝石コレクターならずともその美しさの沼にハマってしまうオパールの魅力をご紹介いたします。
ウォーターオパール
《メキシコオパール（ウォーターオパール）》
まるで水のような澄んだ透明感に、オーロラのような輝きが包み込まれたウォーターオパール。身に着けるだけでその透明無色のボディカラー＆虹色の遊色が、澄んだ凛とした印象を与えてくれます。潤いある輝きが堅くなり過ぎず、他の宝石とは異なる品格を与えてくれるので、格式高い場所での装いにもぴったりです。
ファイアーオパール
《メキシコオパール（ファイアーオパール）》
遊色の有無にかかわらずオレンジ色・赤色のボディカラーのオパールのことをいいます。メキシコが主な産地で、レッド・オレンジ・イエローなど、まるで炎のように揺らめく遊色効果が太陽のような輝きが魅力的です。
遊色のないオレンジ色の透明度の高いファイアーオパールはカットされたものが人気です。カボッションカットのやわらかい輝きとは対照的に、バレンシアオレンジのような鮮やかな透き通ったビタミンカラーが魅力です。あまり出回ることがありませんので、店頭で見つけた際はぜひお手に取ってみてください。
エチオピアオパール
近年ではエチオピアでも安定した採掘がされるようになりました。メキシコ産より透明度が低く、黄色っぽいカラーが特徴です。水分を吸うという性質を持つため、他の産地のオパールに比べると比較的安価で取り扱いされています。
ブラックオパール
《ブラックオパール》
「オパールの女王」と呼ばれ、世界でも最高級のブラックオパール。産地として、オーストラリアのニューサウスウェールズ州「ライトニングリッジ」が有名です。その幻想的な色彩は宇宙から見た地球を切り取ったかのようで、時間が経つのを忘れてしまうほど見とれてしまいます。ブラックオパールはオパールの中でも最も評価が高く、なかでも赤い斑が多く出ているものは希少で高価なものとして扱われています。
以前のブラックオパールは、ダイアモンドで取り巻き、マダムが着ける宝石という印象でした。最近はルースを購入いただき、石本来の輝きを楽しめるシンプルな地金で巻くだけのデザインで作成したり、他の石を組み合わせてオリジナルリング作るのも人気です。若い世代にもファンが多く、ご愛用いただいています。普段使いしやすく、光が差し込むたびに表情が変わるので、日常の癒しとしてのヒーリングストーンとしても人気の高い宝石です。次に遊色のパターン（出方）をご紹介いたします。
Play of Color～遊色～
《Flash～フラッシュ～》
カメラのフラッシュのような閃光を意味します。オパールを動かした時に、ある角度で急に鮮烈に色変わりするパターンです。このタイプは手を動かした際に大変目を惹く変化を起こしますのでリングにおすすめです。
《Pin Fire～ピンファイアー～》
針でついたかのように小さな点で斑が現れます。繊細な色合いで明るいものが好まれ、全体的にバランス良く発色するのが特徴です。オパールの優しい雰囲気が出る人気のパターンです。
《Palette～パレット～》
画家が使用する絵具のパレットのように、大きめの斑が散りばめられているパターンです。芸術的な色の変化が楽しめるので、コレクターが多いのも納得です。
《Harlequin～ハーレクイン～》
ピエロの衣装の模様のように、「まだら」という意味のハーレクインという名がついたパターンです。このハーレクインは最も美しく、希少価値の高い斑の現れ方と言われ、現在ではほとんど見る事がないといわれています。
たくさんある遊色のパターンを一部ご紹介いたしましたが、全て同じ斑の出方をしないのがオパールのおもしろい所です！ひとつひとつ個性的なので、ぜひご自分のお好みのパターンを探してみてはいかがでしょうか？
ボルダーオパール
《ボルダーオパール》
ボルダーとは「岩/塊」を意味し、鉄鉱石の表面や亀裂の隙間に作られたオパールを母岩ごと研磨して仕上げたものをボルダーオパールと呼ばれています。深いブルーラグーンのような美しさと共に、無骨な大地の自然のエネルギーを感じれる石です。カットする位置やオパールの入り方で全く違う模様が出てくるので、コレクションアイテムとしてルースを収集される方が多くおられます。
コモンオパール
《コモンオパール》
遊色効果のでない単色のオパールをコモンオパールと呼びます。イエロー・グリーン・ピンク・ブルーなどかわいらしいパステルカラーが人気です。ぷるんとした艶やかな淡い輝きは、普段のコーディネイトをチャーミングな印象にしてくれます♪フェアを開催する度に「こんなオパールがあるんですね」とよく驚かれます。コレクションのひとつに加えてみてはいかがでしょうか？
オパールは、ひとつとして同じ表情をもたない個性豊かな宝石です。選ぶときのポイントは、七色の輝きの強さと、プロポーションです。見る角度や光の加減で遊色の出方を確認し、上下左右と色んな角度からチェックしてくみて下さい。
早速コレクションに加えたい！ぜひ美しいオパールを見てみたい！という方は、年に数回当店にて開催されるカラーストーンフェアで、ご覧いただけます。当店のホームページまたはInstagramにてイベント情報を掲載しておりますので、ぜひチェックしてみて下さい！
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