ネックレス 主なチェーンの特徴

 お手持ちのペンダントトップのチェーンを変えてみると、それだけで雰囲気がガラッと違ってみえます。トップの取り外しが出来るペンダントでしたら、どのチェーンがご自身に似合われるか探してみるのも楽しいですよね
 厄年の方への贈り物として、「長いもの」が良いと言われています。 男性だとネクタイやベルト、女性だとネックレスなどのアクセサリーがあります。 なぜ「長いもの」かというと、古来より長いものには長寿を願う気持ちが込められていると言われているからです。厄除けでネックレスをお探しの方の中には、虹色の輝きを放ち七色にも見える真珠やダイヤモンド、誕生石の他に「チェーンだけをシンプルに着けたい」と言われる方もいらっしゃいます。そこで今回は、チェーンの形状についてご紹介いたします。

あずきチェーン

 ネックレスの定番といえばあずきチェーンです。小豆(あずき)のような丸い輪を連続してつないだ、古くからある基本的なあずきチェーンを「丸あずき」チェーンを言います。どのようなトップのデザインにも合わせやすい、安心感のある人気の高いチェーンです。
 あずきチェーンには他にも種類があります。「カットあずき」チェーンは形状自体はあずきチェーンと同じですが、コマにカットが入り平らな面があるため、チェーン自体がキラキラと輝きます。あずきチェーンのコマが丸い線なのに対して、カットあずきチェーンのコマは線が角ばっており、面があるので様々な方向から光を反射します。

ベネチアンチェーン

 ブロックの様な長方形のコマが連なり隙間が少ないため「地金感」が強めのチェーンです。平板材を四角く折り曲げたコマを小判状につないだ鎖です。ベニスの横窓のイメージからこの名がついたと言われています。
 面も多いためキラキラとした輝きとツヤ感が楽しめるのが魅力です。定番のチェーンのひとつです。同じ長さのチェーンでも、パーツの密度が高いのでしっかりとした重量があります。また、チェーンの全体的なラインは直線的な雰囲気となります。高級なトップや大きさのあるものにおすすめのチェーンです。

カットボールチェーン

 丸い粒のひとつずつにカットが施されたものが連なったチェーンです。他のチェーンに比べても輝きがあり可愛い印象を与えます。ボールチェーンはかしめ構造によってつなぎ合わせたチェーンで、丸いものから楕円形のものまで種類があります。カットボールチェーンは体の動きでキラキラと揺れますので、可愛らしくカジュアルに着けていただけます。

喜平チェーン

 喜平チェーンはチェーンパーツを全て90度ひねって繋げてあるので、すべてのパーツが同じ方向を向いているのが特徴です。小判状の環をねじってつないだ鎖で、あずきチェーンと並ぶ古くからある代表的な鎖です。語源は馬に関する騎兵ではないかと言われています。英語表記ではCURB CHAINカーブチェーンですが英語のCURBは馬のくつわを意味します。
 あずきチェーンに比べて存在感があるこのチェーンは、K18やプラチナの代表的なチェーンの形としても有名です。ペンダントトップだけでなくチェーンにも存在感を持たせたい方におすすめです。ボリュームのある喜平チェーンはそれだけでサマになります。

イタリー(Itary)中空チェーン

 ヨーロッパはジュエリー文化が古くから残っています。特に、イタリアはゴールドジュエリー生産国のため、 ジュエリーの歴史が長く、 洗練された金細工技術が特徴的でした。また、現在に至っては職人たちの美的センスと技術によって、中空構造(パイプのように中が空洞で筒状に構成)の、より素晴らしい作品が数多く誕生しています。
 イタリーチェーンを手にとった方はお分かりだと思いますが、中空になっているためボリュームのわりに軽い着け心地なのが人気要因です。一本で着けていただくのももちろんですが、長さの違うチェーンやパールネックレスなどとレイヤード使いもおすすめです。シンプルな服装に合わせるだけでモード感が出せる便利アイテムです。
 ただし、コストパフォーマンスに優れている中空チェーンにもリスクがあります。引っ張る、押し曲げるなどして、変形してしまったりつぶれると修理が出来ません。取り扱いにはご注意ください。
 多くの女性を虜にするイタリアンジュエリーは、いつの時代も色褪せることなく、今後も美しい輝きを解き放つことでしょう。


 今回は人気のチェーン5種類をご紹介いたしましたが、いかがでしたかでしょうか。
 春めいてくるとネックレスを着けたくなってきませんか。お手持ちのペンダントトップにチェーンを替えてみるだけでも、ガラリと雰囲気が変わります。持ってはいるけどなぜか出番の少ないペンダントに形状の違うチェーンを通してみることでよみがえったり、あの服に合わせるといいかもとイメージを膨らませてみたり。ご自身にぴったりのチェーンを探してみてはいかがでしょうか。
 チェーンを色々と見てみるとジュエリー選びも楽しくなります、是非参考にしてみてください。