何を入れる?結婚指輪の刻印メッセージ

 結婚指輪選びは、結婚を決めたふたりが行う大切な共同作業です。永遠の愛の証としてだけではなく、末永く幸せに暮らすためのお守りとしても、結婚指輪は大切で愛しい特別な存在となります。
 そんな結婚指輪の内側に、刻印を入れることが出来るのはご存知でしょうか。知っているという方も多くいらっしゃると思いますが、指輪選びに集中するあまり、いざ指輪が決まった時に「刻印まで考えてなかった!」と、その場で悩み始めるカップル様もおられます。
 では実際に、どんな刻印が入れられているのでしょうか。本日は一般的なものから、当店や姉妹店ヴェールで実際にあった刻印まで、さまざまな刻印例をご紹介いたします。

記念日やおふたりの名前

 まず刻印は、基本的にはどんなメッセージを入れても大丈夫です。指輪の内側に刻印されるため、指輪を着けていれば見えることはありません。
 刻印の中で最も一般的なものは、記念日やおふたりの名前です。

【例】 2023.11.22 Y to T
    2023.11.22 Y & T
    2023.11.22 Y ♡ T
    Y 2023.11.22 T

 記念日は入籍日や結婚式の日、プロポーズの日や初めておふたりが出会った日などがあります。万が一、記念日を忘れてしまった場合でも、指輪の刻印を見て確認することが出来るかもしれません。また、入籍日や結婚式の日は覚えていても、プロポーズの日やふたりが出会った日などは忘れてしまいそうだからと、あえて指輪に刻印をするという考えの方もおられます。おふたりのイニシャルで記念日をはさんでも素敵ですね。
 刻印をもっとシンプルに入れたいのであれば、記念日や名前だけでも良いでしょう。

【例】 2023.11.22 (記念日のみ)
    Y to T (ユキよりタクヤへ)
    Y & T (ユキとタクヤ)
    Y ♡ T

 刻印にtoを使う場合は、お互いに指輪を贈り合うという意味が込められますので、女性様の結婚指輪には【男性to女性】(男性より女性へ)、男性様の結婚指輪には【女性to男性】(女性より男性へ)となります。&や♡を使う場合は、順番に決まりはありません。是非おふたりで話し合ってみて下さいね。

大切にしたい言葉

 せっかくの結婚指輪です。「刻印もありきたりなものではなく、オリジナリティを出したい」と希望するカップル様もいるかもしれません。そんなおふたりには、大切にしたい言葉を入れてみてはいかがでしょうか。言葉は、今後ともに人生を歩んでいくふたりを支えてくれます。結婚生活のいろいろな局面で、助けてくれる存在となるでしょう。

【例】 ETERNITY 永遠
    LOVE 愛
    HAPPINESS 幸福
    SMILE 笑顔
    BELOVED 最愛の人
    DESTINY 運命
    FOREVER 永遠に

 記念日やおふたりの名前と言葉を組み合わせるとグッと特別感が増します。より深く意味が込められますね。

【例】 2023.11.22 Y to T ETERNITY
    2023.11.22 Y & T LOVE
    Y & T HAPPINESS 
    Y to T BELOVED
    Y ♡ T FOREVER 

ふたりの気持ちを表すメッセージ

 結婚指輪はおふたりの愛の証としてだけでなく、末永く幸せに暮らすためのお守りとしても大切で愛しい存在となっていきます。いつの日も指先で輝く結婚指輪に、おふたりの気持ちを表すメッセージを入れみてはいかがでしょうか。メッセージは、ふたりの絆をさらに深いものにしてくれるはずです。

【例】 WITH YOU あなたと共に
    FOREVER LOVE 永遠の愛
    WITH LOVE 愛を込めて
    TRUE LOVE 真実の愛
    PURE LOVE 純粋な愛
    ONE LOVE ただひとつの愛
    MY PRECIOUS 大切な人
    BE TOGETHER 一緒にいようね
    ETERNAL LOVE 永遠の愛
    I LOVE YOU 愛してる

 より強く気持ちが感じられますね。中には内緒でお互いの指輪のメッセージを考えて、指輪を受け取った時に初めてパートナーがどんな刻印を入れてくれたのかが分かる、というカップル様もおられます。

他の人とはひと味違う!珍しい刻印

 冒頭でもお伝えしましたが、刻印はどんなメッセージでも入れられます。上記にはないような、おふたりだけのオリジナルメッセージを入れることも可能です。では、実際にお店であったり珍しい刻印をいくつかご紹介いたします。

【ふたりにしか解けない数字の刻印】

 おふたりとも数学の先生だったため、刻印もそれにちなんで数字のメッセージにされました。一見すると数字を並べただけのシンプルな刻印なのですが(日付とは全く違った数字です)、おふたりにしか解けない意味のある数字と並びなのだそうです。なんだか隠された秘密の暗号みたいで、ドキドキしますよね。

【珍しい特殊な絵文字や漢字、ひらがな】

 ブランドによっては♡や&などの刻印とは別に、星座やクローバー、スマイルなどといったユニークな特殊絵文字を入れることが出来るものもあります。さらに珍しい刻印だとアルファベットだけでなく、ひらがなやカタカナ、なんと漢字が入るブランドまであります。
 どんな絵文字や文字が入れられるかはブランドによって異なりますので、店の担当者に確認すると良いでしょう。

【上級者向け!数字の0やアルファベットのOをダイヤモンドに】

 さらにブランドの中には、刻印と刻印の間にダイヤモンドなどのインサイドストーンを入れることが出来るものがあります。例えば「2023.11.22」の0をダイヤモンドにしたり、「LOVE」のOの部分をブルーダイヤモンドにしたりと、刻印を数段階もお洒落にレベルアップさせることが出来るのです。しかし、このテクニックも出来るブランドが限られますので、こちらも担当者に要確認が必要です。

注意したいポイント

 最後に、刻印を入れる際に注意したいポイントをお伝えします。
 まず、指輪に入れられる文字数は限られています。10文字から20文字程入る指輪もあれば、デザインやサイズによっては3文字だったり、指輪の構造上、全く刻印を入れることが出来ないものもあります。昨今ではレーザーで刻印を入れるので、文字を小さくすることで、いくらでも刻印が入れられる場合もありますが、たくさん入れるとそれだけ文字が小さくなるので、指輪が出来上がった時に、刻印が見えにくくなるというデメリットもあります。基本的には決められた文字数内に納めていただくと、刻印もキレイに仕上がります。
 また、記念日や言葉のスペルミスにも要注意です。特に記念日などのお日にちは、おふたりにしか分からない事柄なので、間違いがないようしっかり確認しておきましょう。


 こうしてみると刻印にも様々なバリエーションがあって、意外と奥深いですよね。しっかり考えたものを入れたいのであれば、事前におふたりで話し合って決めておくのも手です。しかし実際に選んだ指輪には文字数制限があったり、入れたかったマークや字体が出来なかったりすると、やむを得ず変更することがあるかもしれません。
 万が一、その場で刻印が決まらなかった時の奥の手として、刻印は通常、指輪が出来上がって最終工程で入れる場合がほとんどです。つまり指輪の作成期間中に刻印を考える猶予があるかもしれません。もちろん、全ての指輪に該当することではないので必ず担当者に確認して下さい。
 おふたりで一緒に刻印を考える時間も、きっと特別で楽しい思い出のひとつとなることでしょう。是非、素敵な刻印を指輪に刻みましょう。