真珠の楽しみ方

真珠は、あらゆるシーンに寄り添ってくれる大切なアイテムであり、品格や教養 美をささえてくれる強力な味方でもあります。
フォーマルな印象が強いかもしませんが、真珠(パール)は色や形など種類も豊富で、カジュアルなスタイルにも馴染んでくれるものもあります。
今回は、ファッションジュエリーとしての魅力がつまったパールをご紹介します。

カジュアルスタイル

パールは子供の入学式や卒業式、結婚式、お葬式など、かしこまったシーンで着用されることが多く、フォーマルな宝石という印象が強いかもしれません。パールを使ったジュエリーは冠婚葬祭で使われるような一連ネックレスだけでなく、さり気なく身に着けられる一粒パールネックレスも多く販売されています。

普段のおしゃれにも、気軽にパールを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
日常の装いにブラウスやカットソー、デニムのボトムでもパールが加わるとワンランク上の
カジュアルスタイルが完成します。

そこで活躍するのがボリュームのある白蝶真珠のペンダント。
洋服のデザインに左右されないシンプルなデザインがおすすめです。

ダイヤモンドやエメラルドのような貴石に比べると、パールの輝きには温かみがあり控えめで、
きらびやかになり過ぎないのが特徴です。一粒の真珠でも本物の宝石としての存在感があります。
通勤やオフィスシーンでも真珠を上手に活用すれば、上品で知的な雰囲気を醸します。ビジネススーツにもよく合い、日常に違和感なくとけこんでくれるのが真珠のいいところです。

スイートスタイル

成熟した大人の可愛さを引き出す、内に秘めた優しさや柔らかさがにじみ出る。
多くの女性がまだ気づいていない、未知なる力がパールにはあります。
パールファッションをもっと楽しんでいただくために、大人の可愛らしさを演出するスイート
スタイルのジュエリーにトライしてみませんか。
ハートモチーフやリボンモチーフなど可愛らしいデザインに年齢制限はありません。

ゴージャス&エレガントスタイル

長い年月をかけて。育まれた、神秘的な輝き。身に着けるだけで、自信が生まれる
上質な美しさと贅沢。年齢を重ねた女性にしかできないおしゃれを愉しむ。
ホワイトパールが清楚、上品なイメージなら、ブラックやゴールデンパールは華麗、贅沢、
個性的、神秘的なイメージ。大人の女性にこそふさわしいパールだといえます。

ブラックパールは、1990年代後半、パリのオートクチュールのショーでモデルたちがブラックパールのネックレスを着けていたのをきっかけに、世界中にその人気が広まったといわれています。

ブラックパールの魅力は「神秘的な色」にあります。グリーン、レッド、グレー、ブラック、
ブルー、ホワイトなど多彩な色を持ち、それぞれ個性があります。なかでも、孔雀の羽の妖艶さに例えられる美しい輝きを放つピーコックグリーンは、黒蝶真珠生産量の3パーセント程度しか取れない高級品です。

ゴールデンパールの魅力は珠の大きさと黄金の輝きにあります。真円で色の濃いゴールデンパールは、黒蝶真珠のピーコックグリーンと同様に、わずかしか採れない貴重な宝石で、世界中のセレブが愛するジュエリーのひとつとなっています。

ロングネックレスを楽しむ

おしゃれ上級者のあいだで、注目をされているのがパールのロングネックレスです。

上品で華やかさがあり個性的です、一本持っているとおしゃれの幅が広がります。
今は長さ、パールの種類、色、形などバリエーションに富んだロングネックレスがあります、
ロングネックレスの楽しみ方にルールはありません。色々なコーディネートを自分なりのアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。

アレンジしやすくおしゃれの幅が広がるロングタイプ、カジュアルスタイルからスーツスタイルまで、手持ちのパールのネックレスやゴールドのロングネックレスとの重ね着けで楽しむのもおすすめです。

真珠の種類

偶然の産物として生まれる幻の宝石。この世にたったひとつしかない憧れの真珠。
真珠は母貝ごとに色や形が違い、貝が持つ色調だけでなく、育った環境でも違いが出てきます。
真珠の種類を知ると、もっと真珠が好きになり、もっとおしゃれに、楽しみ方も広がります。
代表的な真珠の種類をご紹介します。

アコヤ真珠

一番に馴染みのある日本近海に生息する「アコヤ貝」から採れるパール。最もポピュラーなものです。直径7mmが中心で9mmを超えるものは希少といえます。パールは人類が初めて出会った宝石だともいわれています。鉱石と違って研磨等の必要がなく、採れたままの状態で美しいパールを、古くから人々はアクセサリーやジュエリーとして身にまとってきました。

黒蝶真珠

タヒチ近海で養殖される「黒蝶貝」から採れるパール。シルバーから黒までありますが、
ピーコックグリーン(赤みのある緑黒色)は希少価値が高い。
母貝の黒蝶貝はその名の通り黒っぽい色をしており、そこから生まれる真珠もブラック系や、グリーンやイエロー、パープルなどでもほかの貝に比べ色が濃く、シックで深い輝きが特徴です。

白蝶真珠

オーストラリア、インドネシア近海で養殖される「白蝶貝」から採れるパール。
色は白が一般的ですが、金色のパールもあります。インドネシア、フィリピン、オーストラリアなど南の海で養殖されており、「南洋白蝶真珠」という呼び方もされる「白蝶真珠」。最大の特徴はつくられる真珠の大きさで、大きいもので約19ミリにもなることも。色はホワイト系のほか、ゴールド系、シルバー系などがあります。

「白蝶真珠」は、その大きさや華やかさから、結婚式の花嫁が着用することも多いパールです。

マベ真珠

香港、台湾、インドネシア、奄美大島などで養殖されています。マベ貝から生まれる半円の真珠。貝の内側に張り付くようにできるため半円の形をしています。真珠の中でも最も薄い結晶で構成された真珠層が何層にも重なり、独特の虹色に輝く干渉色と強い照りが特徴です。

ケシパール

ケシの実に似ていることから名前が付いたこのケシパール。

一般的な丸いパールは、養殖者が貝の中に球形の〝核〟を入れ、その核に母貝の分泌液が層となって巻かれ丸いパールとなります。それに対しケシパールは、真珠貝の中に偶然入り込んだ、砂や微細な異物の周りに母貝の分泌液が巻かれて真珠層を形成して出来上がります。

淡水パール

クレオパトラが愛用したと言われ、イケチョウ貝など川や湖沼の淡水生の貝の中にできるパール。
色や形のバリエーションが豊富です。「淡水パール」とは、川や湖など淡水に棲む貝がつくる真珠を総称のこと。

海水産のパールと比べて小粒なものが多く、その輝きはまろやかでやさしいのが特徴です。現在、淡水パールはほとんどが中国で養殖されており、日本では滋賀県の琵琶湖や茨城県の霞ヶ浦などで、ごくわずかに育てられています。

バロックパール

完全な丸に近い真珠は、全生産量の1%にも満たないといわれています。貝という生き物がつくる真珠は本来、丸いものではないんです。市場に出ているもののほとんどは淡水パールです。

この真珠そのものの形状を活かした、変形した真珠のことを「バロックパール」や「オイスターパール」と呼んでいます。個性的でカジュアルな装いにも不思議と馴染んでくれるバロックパールは、丸い真珠とまた違った魅力があります。

独特な形状で通常のパールよりも真珠層が厚い部分があり、他のパールとは異なる色彩や強い光沢を放つ個体が多いです。

近年バロックパールの中でも世界的トレンドで、日本でも感度の高いファッションユーザーから注目が集まるパールです。

まとめ


普段のおしゃれにはもちろん、入学式・卒業式、結婚式をはじめとした冠婚葬祭など、さまざまなシーンで活躍してくれるパールのアクセサリー。フォーマルな印象が強いかもしませんが、真珠(パール)は色や形など種類も豊富で、カジュアルなスタイルにも馴染んでくれるものも。

そんなパールアクセサリー選びがもっと楽しくなる真珠(パール)の種類とその違い、アコヤパールや淡水パール、バロックパールなど、豊富な真珠の種類を知れば、シーンに合わせて上手にアクセサリーが選べるようになるはずです。普段のおしゃれにもっとパールを取り入れてみませんか。