艶やかに深緑色に輝く宝石「翡翠（ヒスイ）」。そのオリエンタルな輝きはアジア圏で特に人気が高い宝石です。エメラルドと共に５月の誕生石として選ばれており、2016年には日本の国石に選定されました。
今回は翡翠をご紹介いたします。
翡翠（ヒスイ）
日本では縄文時代より、翡翠の勾玉を大切な祭事などの装飾品として重宝してきました。翡翠は古代中国では玉（ぎょく）と呼ばれ、五徳（仁・義・礼・智・勇）を高める石として多くの民がお守りとして大事に扱ってきたそうです。現在でも干支や風水の動物が彫刻された翡翠を、赤い紐に通して身に着けている方も多くいます。不老長寿のシンボルとして、健康のお守りとされているそうです。
名前の由来は？
翡翠（ヒスイ）の名前の由来は、飛ぶ宝石と呼ばれるカワセミの美しい青緑色の羽根から名が付けられたと言われており、カワセミの漢字も「翡翠」と書きます。東洋を代表する翡翠の種類は、硬玉（ジェダイト）と軟玉（ネフライト）のふたつがあります。翡翠はダイヤモンドの硬さとは異なる靭性（ねばり強さ）が宝石の中で最も高く、彫刻などの細工がしやすい宝石です。
翡翠の中でも琅玕（ろうかん）と呼ばれる最高品質のインペリアルジェイドは、曇りのない半透明な美しい緑色です。産出量も少なく大変高価な宝石で、最近では滅多にお目にかかれない逸品です。翡翠を長年探されている方でも、この琅玕には中々出会えません。もし、曇りなき美しく深いグリーンの翡翠と出会われたら、その時は迷うことなくご購入されることをおすすめいたします！
主な産地
翡翠の主な産地は、ミャンマーとグァテマラです。特にミャンマー産の翡翠は透明度が高く品質の高い石が採掘されることで有名です。中国も翡翠が採れるイメージですが、ネフライト（軟玉）のみ産出されます。中国で販売されている翡翠は、ほとんどがミャンマー産だそうです。
日本も翡翠の三大産地として名が上がります。新潟県の糸魚川が品質の良い緑色の綺麗な翡翠が産出されます。また富山県朝日町・鳥取県若桜町・兵庫県養父市などでも採れるそうです。糸魚川付近では、毎年「ひすい探しツアー」など楽しいイベントが開催されています。丸1日かけても見つからないこともあるそうなので、ジュエリークォリティのものを見つけるには途方もない時間を費やしそうです。
新潟の地名や観光地にヒスイという文字が多く使用されており、地域が一体となり翡翠の街として盛り上げているようです。某テレビ局が72時間密着する番組を放送するなど、糸魚川の翡翠人気にさらに拍車がかかりそうです。自分のお気に入りの翡翠に出会うため「沼にハマってみる」のも豊かな人生を送る秘訣かもしれませんね♪
翡翠の種類
翡翠と言えば、普通は深い緑色を思い浮かべると思いますが他にも種類があります。例えば、淡い藤色の「ラベンダーヒスイ」です。その藤の花のような柔らかくはんなりとした色合いが、和装などに合わせやすく人気です。ダイヤモンドを取り巻いたデザインだと、どうしても年配の方のイメージになりやすいので、上の画像のようなシンプルなデザインはいかがでしょうか？白いシャツや柔らかなシフォンブラウスなどに合わせていただくと素敵です♪
そして「アイスジェイド」と呼ばれる白く半透明なヒスイも存在します。当店のレアストーンフェアにも登場し「白い翡翠があるの？」とお客様に驚かれています。若い世代でもパワーストーンとしてブレスレットなどで親しまれており、モノトーンのコーディネイトが多い方や重ねてブレスレットをする際に、他を邪魔しない色合いが人気の宝石です。
結婚35周年･喜寿を祝福する記念石
生まれた月によって誕生石があるように、結婚年数によって結婚記念石があります。それぞれに込められた意味や力があり、贈られた人の結婚生活を見守り強い味方になってくれると言われています。
翡翠は、結婚３５周年を祝う「翡翠婚式」として結婚記念石に選ばれています。また、喜寿（77歳）のお祝いに贈る記念石としてエメラルド・ペリドットと共に選定されています。ジュエリーの他にも翡翠で作られた美顔ローラーやかっさなどもあり、プレゼントにも喜ばれてます。長寿をお祝いするアイテムとして、大切なご親族へ贈られてはいかがでしょうか。
まとめ
翡翠の人気の秘密は古代から続く神秘なパワーと、凛とした輝きが心を落ち着かせ、穏やな気持ちにさせてくれるところにあるのかもしれません。
早速コレクションに加えたい！透明度の高い翡翠や白い翡翠を見てみたい！という方は、年に数回催されますカラーストーンフェアにて、希少性高き極上のレアストーンコレクションをご覧いただける機会があります。当店のホームページまたはInstagramにてイベント情報を掲載しておりますので、ぜひチェックしてみて下さい！
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